2016年11月02日

琥珀の夢(122)伊集院静氏に紫綬褒章

儀助の言葉が信治郎には理解できなかった。この国の一番は大阪ではないのか?信治郎は首をかしげてもう一度皇居を見た。

東京の様子は大阪とはいろいろ違っていた。洋装の男衆、女衆が多いこともそうだったが、橋のたもとに物乞いがいないことも目立った違いだった。


商家が目に見えて多くなったあたりで、「恵比寿ビール」の看板が目に入った。「信吉、あれが明日訪ねる『国分』はんや」

東京で一番の問屋だという。問屋の商いもこれからは変わるのだと儀助は教えた。儀助は馬喰町に入った。そこには何十軒という旅籠屋が通りの両脇に並んでいた。


(ひとこと)
「琥珀の夢」の作者・伊集院静さんが、今年の秋の褒章で紫綬褒章を受賞することになりました。ますます面白いストーリーを期待しましょう!


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posted by 琥珀色 at 09:36| 琥珀の夢 伊集院静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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