2016年08月21日

52. 琥珀の夢(51)難波の医師

儀助の言葉は決して大げさなものではなかった。薬は人間が地球に登場し、動植物を食用として生きるうちに、経験によって薬用になると知ったものである。

道修町で「神農さん」と呼ばれる少彦名神社も、実は古事記・日本書紀に記された医療の始祖のひとつを祀ったものである。


日本書紀によれば、朝鮮の新羅から5世紀に訪れた医師が難波に住んで医業を開始し、「難波の医師(くすし)」と呼ばれたことが記されている。

当時、疫病の大流行に頭を悩ませた国のトップの方針で、薬物を尊重し、その技術を積極的に受け入れたのだった。


奈良や京都を背後に持つ難波に医師が日本で最初に開業したのは、そんな背景があった。





posted by 琥珀色 at 09:19| 琥珀の夢 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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