2016年07月07日

琥珀の夢(2)葡萄酒

去年まで「鳥井商店」と名乗っていた寿屋洋酒店の主人、鳥井信治郎の勇ましい姿を幸吉は何度か見たことがあった。

幸吉が納品する自転車「ピアス号」は今の価値なら1台50万円という破格の値段だ。それを信治郎は一目で気に入って買うと言ったのだ。


寿屋が葡萄酒の製造をしていると言われたが、幸吉は葡萄酒がどんなものか知らなかった。

山梨と並ぶ葡萄の産地だった河内で葡萄畑を見たことがあったが、その葡萄からできる酒というのはどんなものかと思うと、幸吉の好奇心はかきたてられた。


1台50万円の自転車をポンと買う。鳥井信治郎の豪快さが見えますね。



posted by 琥珀色 at 08:41| 琥珀の夢 小説 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。