2016年07月07日

琥珀の夢(1)幸吉

「天下の台所」と言われた大阪は、長く日本で最大の要の都だった。今日、日本が世界の経済大国となる礎を築いた多くの人物を、この大阪が輩出してきた。

この物語は、「サントリー」の創業者鳥井信治郎と、彼の志を受け継いだ人々の姿を、大阪、そして日本経済の変遷を背景に描いていく。


明治40年春、1人の少年が自転車を大事そうに引きながら船場を歩いていた。どこかの商店の丁稚の風体だ。

幸吉という名のその少年は、主人の五代音吉から命じられて、大得意である「寿屋洋酒店」にその自転車を届けるところだった。



posted by 琥珀色 at 01:21| 琥珀の夢 小説 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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