2017年06月27日

琥珀の夢(352)サントリーウイスキー

「サントリー」ブランドの誕生!

僧侶から日輪の話を聞いた信治郎は大阪に戻ると、神戸のセレース夫人に電話を入れた。
「奥さん、太陽はSUNでよろしゅおましたですかいな?」

はい、太陽はSUNです、と言った夫人は、常々鳥井さんは太陽のような人だと夫婦で話していると笑った。


信治郎は小紙にトリイサンと書いてみた。しかし商品名にトリイサンはおこがましい。昨日の延暦寺の僧の顔が浮かんだ。

「一番上で日輪がしてくれます」
そうか、日輪が上か、と信治郎はサントリイと書いて、口の中で何度かくりかえすうち

「そや、サントリーがええ」
信治郎は半紙にサントリーウイスキーと書いてみた。気に入った。


信治郎に呼ばれた宣伝課の連中は、「サントリーウイスキー」というネーミングに皆目を輝かせて賛同した。



posted by 琥珀色 at 21:38| 琥珀の夢 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。